特定技能 — リネン・物流・資源循環の新規3分野追加とは?【2025年閣議決定】
最終確認日: 2026-05-03 執筆: さわい行政書士事務所 澤井隆行(Gyoseishoshi) 記事タイプ: L7法改正 読了時間: 約7分
冒頭直接回答: 2025年3月の閣議決定により、特定技能1号の対象分野に「リネンサプライ」「物流倉庫」「資源循環」の3分野が追加されました。これにより既存14分野+自動車運送業・鉄道・林業・木材産業(2024年追加4分野)と合わせた17分野体制となり、5年間(2024〜2028年)で受入見込数は最大123万人へ拡大しました。
Q1. 新規3分野の概要は?
追加された分野
| 分野 | 主要業務 | 想定受入規模 |
|---|---|---|
| リネンサプライ業 | 病院・ホテル等のリネン洗濯・配送 | 数万人規模 |
| 物流倉庫業 | 倉庫内荷役・仕分け・在庫管理 | 数万人規模 |
| 資源循環業 | 廃棄物収集運搬・処理・リサイクル | 数万人規模 |
法的根拠: 入管法別表第一の二の表 / 特定技能の在留資格に係る制度の運用に関する基本方針 / 分野別運用方針
一次ソース:
Q2. なぜ追加されたのですか?
政策背景
- 深刻な人手不足: 各分野で数十万人規模の人手不足
- 生産年齢人口の減少: 2030年に向けた構造的課題
- 既存制度のカバー範囲外: 技能実習対象になっていない業務
- 業界団体からの要望: 業界実態調査と連動
各分野の業界課題
- リネンサプライ: 医療・宿泊業を支える基幹産業
- 物流倉庫: EC拡大で慢性的な人手不足
- 資源循環: 環境政策の中核・SDGs対応
💡 行政書士のポイント: 新規3分野はいずれも社会インフラ性が高く、賃金水準・労働条件の改善が同時に進められる傾向です。
Q3. どんな試験がありますか?
試験の構成(共通)
- 技能試験(分野別)
- 日本語試験(JFT-Basic または JLPT N4以上)
各分野の特徴
| 分野 | 想定試験名(実施団体決定後確定) |
|---|---|
| リネンサプライ | リネンサプライ業特定技能1号評価試験 |
| 物流倉庫 | 物流倉庫業特定技能1号評価試験 |
| 資源循環 | 資源循環業特定技能1号評価試験 |
詳細は出入国在留管理庁・所管省庁の通達による。
Q4. 受入機関の要件は?
共通要件
- 適切な賃金体系(同一労働同一賃金)
- 労働関係法令の遵守
- 支援計画書の作成(自社支援 or 登録支援機関)
- 報酬・契約条件の通知
- 各種届出義務の履行
分野別追加要件
- 業種別の業界団体への加入
- 安全衛生体制の整備
- 廃棄物処理法等の関連法令遵守(資源循環)
- 倉庫業法等の関連法令遵守(物流)
Q5. 申請者・労働者の視点
申請可能ルート
-
海外からの新規申請
- 技能試験+日本語試験合格後、在留資格認定証明書交付申請
- 受入機関との雇用契約
-
国内の在留資格変更
- 既に他資格で在留する人が技能試験合格後に変更
- 留学・家族滞在等から特定技能1号へ
-
技能実習からの移行
- 関連分野の技能実習修了者が試験免除で移行(一部)
Q6. 既存14分野との違いは?
| 項目 | 既存14分野 | 新規3分野 |
|---|---|---|
| 受入開始 | 2019年〜 | 2025年〜(順次) |
| 試験実施 | 体系整備済 | 体系整備中 |
| 業界団体 | 確立 | 設立・拡充中 |
| 二国間取決め | 16カ国程度 | 順次拡大 |
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よくある質問(FAQ)
Q1: 新規3分野で特定技能2号は取得できますか?
A: 特定技能2号への移行は、各分野での試験体系整備・運用要領の確定後に順次可能となる見通しです。新規追加分野では、まず1号体制の運用が定着してから2号への接続が整備される段階的展開が想定されます。
Q2: 既存の物流分野との違いは何ですか?
A: 「物流倉庫」分野は倉庫内業務(荷役・仕分け・在庫管理等)が中心で、2024年に追加された「自動車運送業」分野(トラック・バス・タクシー運転)とは別分野です。業務範囲が重ならないよう整理されています。
Q3: 新規3分野の受入はいつから始まりますか?
A: 試験体系・運用要領の整備状況に応じて分野ごとに順次開始されています。最新の受入開始時期は、出入国在留管理庁および所管省庁の公式情報をご確認ください。
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免責事項
本記事は2026年5月時点の入管法・施行規則・告示・運用要領に基づく一般的な情報提供であり、個別案件の法的助言ではありません。具体的な申請手続きについては、出入国在留管理庁の最新情報をご確認のうえ、行政書士等の専門家にご相談ください。本記事の情報を利用した結果生じたいかなる損害についても、当事務所は責任を負いません。
法令の解釈・運用は日々変動します。最終確認日以降に法令改正があった場合、最新情報を反映するまでの間、本記事の内容と実際の運用が異なる可能性があります。
著者情報
さわい行政書士事務所 澤井 隆行(Sawai Takayuki, Gyoseishoshi)
- 事務所: さわい行政書士事務所
- 所長: 澤井 隆行
- 登録: 日本行政書士会連合会会員(東京都行政書士会)
- 専門: 入管業務(在留資格・帰化)/法令遵守SaaS開発
- ブランド: MmowW(Dron🦉/F👀D/Shamp👀/Scrib🐮/Viz👀)
- お問い合わせ: info@mmoww.net / mmoww.net/contact/
Gyoseishoshi(行政書士)は日本独自の法律専門職で、官公署提出書類の作成・代理を行う国家資格者です。
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