特定技能 — 受入上限123万人とは何を意味する?【5年計画の影響を行政書士が解説】

最終確認日: 2026-05-03 執筆: さわい行政書士事務所 澤井隆行(Gyoseishoshi) 記事タイプ: L7法改正 読了時間: 約7分


冒頭直接回答: 政府は2024年3月の閣議決定により、特定技能1号の2024〜2028年度の5年間における受入見込数を約123万人と設定しました。これは前回計画(2019〜2023年度の34.5万人)の約3.6倍にあたり、人手不足分野への外国人材受入の本格拡大を意味します。新規3分野追加と合わせて、日本の労働市場における特定技能の位置づけが大きく変わります。


Q1. 123万人という数字の根拠は?

数字の構成

区分受入見込数
既存14分野大半
自動車運送業(2024追加)数万人
鉄道(2024追加)数千〜万単位
林業(2024追加)千〜万単位
木材産業(2024追加)千〜万単位
リネンサプライ(2025追加)万単位
物流倉庫(2025追加)数万人
資源循環(2025追加)万単位
合計約123万人

法的根拠: 入管法第2条の3 / 特定技能の在留資格に係る制度の運用に関する基本方針 / 分野別運用方針

一次ソース:


Q2. 過去計画との比較は?

第1期(2019〜2023年度)vs 第2期(2024〜2028年度)

項目第1期第2期
受入見込数34.5万人約123万人
対象分野14分野17分野
主な追加分野自動車運送・鉄道・林業・木材・リネン・物流・資源循環
倍率約3.6倍

💡 行政書士のポイント: 数字の拡大はキャパシティ拡大であり、自動的に許可される人数ではありません。各申請は個別審査の対象です。


Q3. 受入機関への影響は?

ポジティブな側面

  • 受入分野の拡大による採用機会増
  • 業界団体・行政によるサポート体制充実
  • 試験・支援の標準化進展

注意すべき側面

  • 受入機関数の増加で競争激化
  • 賃金水準の業界全体での底上げ要請
  • 法令遵守の厳格化(不適切受入機関は淘汰)

受入機関がすべきこと

  • 自社の人材ニーズの定量化
  • 業界水準賃金の調査
  • 登録支援機関の選定 or 自社支援体制構築
  • 中長期的な採用計画策定

Q4. 申請者・労働者への影響は?

メリット

  • 受入分野・受入機関の選択肢拡大
  • 試験ルートの多様化
  • 賃金交渉力の向上

留意点

  • 競争環境下での適切な受入機関選定
  • 試験合格・日本語能力の継続的向上
  • 長期的キャリアパス(特定技能2号へ)の検討

Q5. 各分野の見込数を意識した戦略は?

受入機関側の戦略

  1. 見込数枠が大きい分野: 受入機会多・競合多 → 賃金・支援で差別化
  2. 見込数枠が小さい分野: 競合少・専門性高 → 専門人材の長期定着戦略
  3. 新規追加分野: 制度未整備期 → 業界団体との連携先行

申請者側の戦略

  1. マクロ需要の高い分野: 介護・建設・外食・農業等
  2. 専門技能を活かせる分野: 自身のスキル・経験との適合
  3. 特定技能2号への接続: 長期就労可能な分野選定

Q6. 制度運用上の注目点

業務管理体制

  • 受入見込数を超過する申請の取扱い(運用上の調整)
  • 各分野・各都道府県のキャパシティ管理
  • 緊急的な人材需要の発生時の対応

政策的論点

  • 賃金水準の維持向上
  • 地方への分散
  • 家族帯同可能な特定技能2号の整備

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よくある質問(FAQ)

Q1: 見込数を超えると申請できなくなりますか?

A: 受入見込数は5年間の運用上の上限の目安であり、実績がこれに近づいた場合は運用上の調整(受入分野の見直し等)が検討される枠組みです。個別申請が直ちに不許可になるわけではありませんが、各分野の運用方針改訂の動向を注視する必要があります。

Q2: 既存14分野と新規3分野で枠は別々ですか?

A: 分野ごとに見込数が示されており、合計が123万人となります。新規分野でも独自の見込数枠が設定されているため、各分野での運用は独立して管理されます。

Q3: 5年計画は今後どう変わりますか?

A: 5年ごとに見直される基本方針で、社会経済情勢・人手不足の状況・既存運用の評価を踏まえて次期計画(2029〜2033年度)に向けた検討が行われます。最新の検討状況は出入国在留管理庁の公式情報をご確認ください。


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免責事項

本記事は2026年5月時点の入管法・施行規則・告示・運用要領に基づく一般的な情報提供であり、個別案件の法的助言ではありません。具体的な申請手続きについては、出入国在留管理庁の最新情報をご確認のうえ、行政書士等の専門家にご相談ください。本記事の情報を利用した結果生じたいかなる損害についても、当事務所は責任を負いません。

法令の解釈・運用は日々変動します。最終確認日以降に法令改正があった場合、最新情報を反映するまでの間、本記事の内容と実際の運用が異なる可能性があります。


著者情報

さわい行政書士事務所 澤井 隆行(Sawai Takayuki, Gyoseishoshi)

  • 事務所: さわい行政書士事務所
  • 所長: 澤井 隆行
  • 登録: 日本行政書士会連合会会員(東京都行政書士会)
  • 専門: 入管業務(在留資格・帰化)/法令遵守SaaS開発
  • ブランド: MmowW(Dron🦉/F👀D/Shamp👀/Scrib🐮/Viz👀)
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Gyoseishoshi(行政書士)は日本独自の法律専門職で、官公署提出書類の作成・代理を行う国家資格者です。



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