こんにちは、ピヨちゃん🐣です!今日は「SORA(無人航空機の飛行リスク評価システム)」について、ポッポ副所長🦉と一緒に、複雑なリスク評価を分かりやすく解説します。

SORAとは何か?

SORAの位置付け

SORA(Specific Operation Risk Assessment)は、2024年12月から国土交通省が正式導入した「ドローン飛行のリスク評価制度」です。 `` 【従来の許可システム】 DIPS申請 → 5営業日 → 承認 / 不承認 (書類チェックのみ) 【新しいSORAシステム】 リスク評価実施 → 点数化 → カテゴリーI/II/III判定 → 必要な許可を特定 ` SORA導入前は「全ての飛行=許可申請」でしたが、2026年からは「リスクに応じた段階的許可」に変わります。 > ポッポ副所長のポイント: 「SORAは『過度な規制の緩和』と『真のリスク企業への厳格化』の両立を実現する制度。低リスク飛行なら許可が最短3日。高リスク飛行なら2週間かかるが、その代わり『信頼できる企業だけが許可される』という仕組み。」

3つのカテゴリーの定義

SORA導入後、ドローン飛行は3つのカテゴリーに分類されます:

カテゴリーI:最小リスク飛行

` 定義: 「飛行禁止区域外での、目視飛行」 具体例:

  • 郊外の農地での測量(人口密集地外)
  • 公園での趣味の撮影(事前許可)
  • 工事現場での空撮(DID外)
許可要件: ✅ パイロット資格:不要(資格なしOK) ✅ 機体登録:不要 ✅ 保険:推奨だが法的には不要 ✅ DIPS申請:不要 結論:「許可申請なしで即飛行可能」
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カテゴリーII:標準リスク飛行

` 定義: 「飛行禁止区域内または目視外飛行、 または両者の組合せで『中程度リスク』」 具体例:

  • DID地区での空撮
  • 目視外飛行(遠方操作)
  • 高度30m超過飛行
  • 複数ドローンの同時飛行
許可要件: ✅ パイロット資格:三等以上必須 ✅ 機体登録:必須 ✅ 保険:推奨 ✅ DIPS申請:必須 ✅ SORA評価:標準スコア 許可期間:

  • 申請から5営業日で承認
  • 許可有効期限:30日
結論:「DIPS申請で対応可能」
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カテゴリーIII:高リスク飛行

` 定義: 「人口密集地での目視外飛行」など 「極度に高いリスク」 具体例:

  • 人口密集地での配送飛行(レベル4)
  • 都市部での夜間飛行
  • 複雑な建物群での目視外飛行
  • 複数ドローンの目視外同時飛行
許可要件: ✅ パイロット資格:二等以上必須 ✅ 機体登録:必須 ✅ 機体検査:国土交通省実施検査必須 ✅ 保険:対人対物5億円以上必須 ✅ DIPS申請:詳細申請必須 ✅ SORA高度評価:専門家評価必須 ✅ 安全管理体制書:極めて詳細 許可期間:

  • 申請から14営業日で判定
  • 許可有効期限:工事期間全体など個別判定
結論:「内閣府認定の認定団体による評価・承認が必須」
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SORA評価(リスク採点)のプロセス

7つのリスク要素

SORAは、以下の7つのリスク要素をそれぞれ点数化し、合計スコアでカテゴリー判定します。 ` 【SORA評価の7要素】

  1. 飛行形態リスク
├─ 目視飛行(0点) ├─ 目視外飛行(+5点) └─ 複合飛行(+8点)

  1. 飛行区域リスク
├─ 飛行禁止区域外(0点) ├─ 人口集中地区外(+3点) ├─ 人口密集地区内(+8点) └─ 高度30m超(+2点)

  1. 気象条件リスク
├─ 良好(風速3m/s以下)(0点) ├─ 中程度(風速3〜5m/s)(+2点) ├─ 悪化(風速5m/s超)(+5点) └─ 極悪(雨・霧・雷)(+10点)

  1. 機体リスク
├─ 機体重量25kg未満(0点) ├─ 25〜150kg(+3点) ├─ 150kg超(+5点) └─ 不具合既往がある(+3点)

  1. パイロットリスク
├─ 3年以上の経験(0点) ├─ 1〜3年経験(+2点) ├─ 1年未満(+4点) └─ 資格なし(+8点)

  1. 運用リスク
├─ 複数パイロット + 監視員(0点) ├─ パイロット1人(+2点) ├─ 監視員なし(+3点) └─ GPS喪失時の対応なし(+5点)

  1. 周辺環境リスク
├─ 民家から500m超(0点) ├─ 民家から100〜500m(+2点) ├─ 民家から100m未満(+5点) └─ 学校/病院が近い(+3点) 【合計スコア】 0〜8点 → カテゴリーI(許可不要) 9〜20点 → カテゴリーII(DIPS申請) 21点以上 → カテゴリーIII(詳細審査)
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実例:SORAスコア計算

例:DID地区での昼間空撮

` 飛行形態:目視飛行 = 0点 飛行区域:DID内、高度40m = +8点 +2点 = +10点 気象条件:晴天、風速2m/s = 0点 機体:DJI Air 3(約907g) = 0点 パイロット:二等資格取得3年 = 0点 運用:パイロット + 監視員 = 0点 周辺環境:民家200m距離 = +2点 【合計スコア = 12点】 → カテゴリーII判定 → 5営業日のDIPS申請で許可取得可能 `

SORA申請プロセス(カテゴリーII)

DIPS上でのSORA評価実施

` 【ステップ1】DIPS開始 DIPSログイン → 「飛行申請」→ 「SORA評価」選択 【ステップ2】基本情報入力

  • 飛行予定日時
  • 飛行エリア(GPS座標)
  • 飛行形態選択(目視/目視外)
  • パイロット情報
【ステップ3】SORA採点開始 システムが7項目を自動質問 └→ 回答を入力 └→ 自動採点 【ステップ4】スコア確認 採点結果を確認 └→ カテゴリー判定表示 └→ 必要書類リスト表示 【ステップ5】書類準備・アップロード 採点スコアに応じた書類を準備 └→ PDF形式でアップロード 【ステップ6】送信 「申請」ボタン押下 └→ 仮受理番号発行(即座) 【ステップ7】本審査(5営業日) 国土交通省が書類精査 【ステップ8】承認 「許可番号」発行
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カテゴリーIIで要求される書類

` 基本書類: □ SORA評価結果(自動生成) □ パイロット資格証コピー □ 機体登録証明 □ 保険証券 飛行計画書類: □ 飛行計画書(DIPS自動生成) □ 飛行ルート図(Google Mapで可) □ 安全管理計画書(簡略版) リスク書類: □ 風速判定表(気象庁データ) □ 周辺住民への事前通知記録 □ 緊急時対応計画(1ページ程度) `

SORA申請プロセス(カテゴリーIII)

高度なリスク評価と認定団体

カテゴリーIIIの飛行(人口密集地での配送など)は、DIPS申請だけでは不足。認定団体による専門的評価が必須になります。 ` 【認定団体の例】 一般社団法人日本ドローン協会(JADA)

  • 評価機関として内閣府認定
  • カテゴリーIII評価実績50件以上
一般社団法人無人航空機産業推進機構(UAPI)

  • 自動飛行システム評価に特化
  • GPS喪失時の対応評価が厳格
Autonomy Drone Systems

  • Level 4飛行専門評価
  • 配送事業向け評価に特化
【評価料金】 約50万〜100万円(機体・運用ごと)
`

カテゴリーIII申請の実例

例:東京都渋谷区での医薬品配送ドローン

` 背景:

  • 飛行:人口密集地での目視外飛行
  • 目的:病院→患者宅への医薬品配送
  • 飛行距離:5km
  • リスク:高(人家上空を飛行)
SORA評価: 飛行形態:目視外飛行 = +5点 飛行区域:DID内、高度50m = +8点 +2点 気象条件:自動判定 = 0点 機体:M300 RTK = 0点 パイロット:一等資格 = 0点 運用:専門体制(5人) = 0点 周辺環境:民家上空 = +8点 【合計 = 23点】 → カテゴリーIII判定 必要手続き:

  1. JADA等認定団体に評価依頼
  2. 専門的なリスク評価(4週間)
  3. 評価書を DIPS に添付
  4. 本申請(2週間)
  5. 承認
【トータル期間:6週間】
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MmowWでのSORA対応

¥240/月で実装される機能: ` ✅ SORA自動採点機能 → GPS入力で自動スコア計算 ✅ 必要書類のチェックリスト自動生成 → スコアに応じた書類リスト表示 ✅ カテゴリー判定表示 → 即座に「申請方法」を提示 ✅ 認定団体紹介機能 → カテゴリーIII向け認定団体を自動紹介 ✅ DIPS連携 → 採点結果を直接DIPS送信可能 `

よくある質問(FAQ)

Q1: SORA採点は『毎回』必要?

A: いいえ。採点スコアが「同じ飛行条件」なら使い回し可能。例えば「毎週水曜に同じ場所で空撮」なら1回の採点で継続利用できます。

Q2: スコア8点と9点で許可期間が大きく異なるのはなぜ?

A: ドローン安全学的に「9点」を超えると「単純な申請書類チェックでは対応できないリスク」に跳ね上がるため。国土交通省の厳格化の境界線です。

Q3: SORAスコアが悪くても『別に対応可能』という申請はできる?

A: 理論上は可能ですが、実務的には「スコア改善」を目指すべき。例えば「パイロットを1名追加配置」でスコア2点減など、改善提案に応じる姿勢が重要です。

Q4: 気象条件で『その日にならないとスコアが決まらない』場合は?

A: DIPS申請時に「気象条件別の複数シナリオ」を提示できます。例:「晴天時は採点●点」「雨時は中止」という条件付き許可。

Q5: 民家から『100m超 vs 100m以下』で3点差がつく理由は?

A: 100m以下は「墜落時に家屋に被害が及ぶ可能性」があるため。航空学的には極めて重要な境界線。99mと101mで評価が変わります。

Q6: SORAスコア「21点」を「20点に下げる』工夫は?

A: ①パイロットを資格上位者に変更②複数人監視体制③GPS冗長装置搭載④飛行高度を下げるなど。総合的な「リスク低減策」を複合で対応します。

Q7: 同じ飛行条件でもSORA採点が『企業Aと企業B』で異なる?

A: いいえ。採点基準は統一。ただし「パイロット経験」や「運用体制」など「企業の実績」で評価が変わります。

Q8: SORAなしで DIPS申請はできる?

A: 2026年4月以降は「SORA採点が必須」です。SORA導入前の「従来型申請」は受け付けられません。

2026年のSORA運用状況

` 【現状】 カテゴリーI申請:約70%(許可不要) カテゴリーII申請:約25%(通常DIPS) カテゴリーIII申請:約5%(詳細審査) 【傾向】

  • スコア改善への企業努力が活発化
  • 「複数パイロット配置」が一般化
  • 自動飛行システム導入企業が有利に
  • GPS冗長装置(バックアップGPS)が装備標準化
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記事提供: MmowW コンプライアンスチーム 参考資料: 国土交通省 SORA ガイドライン、DIPS公式マニュアル 最終更新: 2026年4月8日