こんにちは、ピヨちゃん🐣です!今日は「イベント空撮ドローン」について、ポッポ副所長🦉と一緒に、許可取得から当日運用まで、詳しく学びます。
イベント空撮ドローンの需要と課題
イベント空撮の市場規模
2026年時点で、日本全国で開催されるイベント数は約50万件。そのうち「空撮を検討」するイベントは約5万件で、市場規模は約100億円です。
主なイベント空撮対象:`` 【大規模イベント】
- 運動会(学校・企業)
- 結婚式・披露宴
- 音楽祭・フェスティバル
- 花火大会
- マラソン・スポーツ大会
- 文化祭・地域祭
- 企業新事業発表会
- 工場竣工式
- 不動産開発プロジェクト起動式
- 製品ローンチイベント
> ポッポ副所長のコメント: 「イベント空撮は『単発案件』が多く利益率は低いが、『継続顧客化』がしやすい。1つのイベント対応をきっかけに、その企業の定期案件につながることが多い。」
イベント空撮の「二重規制」を理解する
航空法 vs イベント主催者の許可
イベント空撮には「国土交通省の許可」と「イベント主催者の許可」の両方が必要です。
` 【レイヤー1:国土交通省(航空法)】
- DIPS申請 → 許可取得
- 飛行禁止区域の確認
- パイロット資格の確認
【レイヤー2:イベント主催者】
- イベント実施許可申請先(警察・市区町村など)への届出
- イベント会場内でのドローン飛行許可取得
- イベント保険への記載
【レイヤー3:場所管理者(必要に応じて)】
- 公園使用申請(公園でのイベント)
- 不動産管理者の承認(私有地イベント)
`
具体例:都市部の大型スポーツイベント
` ケース:渋谷ハチ公広場での運動会空撮 必要な許可・承認:
- 国土交通省(DIPS)
→ DID内での飛行許可取得
- 渋谷警察署
→ イベント開催届出(事前1〜2週間) → ドローン飛行についての届出
- 渋谷区役所
→ 公園使用許可申請
- 渋谷警察 + 区役所
→ イベント当日の安全配置確認
- イベント主催者
→ ドローン飛行の正式承認 【合計:5段階の許可・承認が必須】 `
ステップ1:航空法(DIPS)申請
イベント会場でのDIPS申請の特殊性
通常のドローン飛行と比べ、イベント空撮には特殊な申請項目があります。
` 【DIPS申請時の記入項目】 基本情報: □ 飛行期日:「2026年5月15日(土)」 □ 飛行時間帯:「10:00〜12:00」 □ 飛行エリア:「〇〇広場」(GPS座標入力) イベント特有項目: □ イベント名称:「〇〇運動会」 □ 予想来場者数:「500名」 □ イベント開催期間:「5月15日 9:00〜16:00」 □ ドローン飛行の目的:「空撮・映像記録」 □ 飛行高度:「最大50m」 □ 飛行範囲:「会場中央上空(直径100m以内)」 安全管理: □ パイロット資格:「二等操縦士」 □ 監視体制:「目視監視員1名配置」 □ 人員配置:「安全管理責任者配置」 □ 緊急対応計画:「添付ファイル参照」 許可確認: □ イベント主催者の書面承認:「別紙添付」 □ 警察署の届出受理番号:「〇〇警派第●●号」 □ 公園管理者の使用許可書:「別紙添付」 `
DIPS申請に添付する文書
` 【必須添付書類】
- イベント主催者からの「ドローン飛行許可書」
内容例: 「本運動会において、ドローンによる上空撮影を承認します。 飛行高度50m以下、飛行時間10:00〜12:00 安全管理に関する全責任はドローン操縦会社にあることを確認する。」
- 警察署の「届出受理証明」
(イベント開催届出に「ドローン飛行予定」と記載したもの)
- 公園管理者の「使用許可書」(公園使用の場合)
- 「イベント当日の安全管理計画書」
- 人員配置図(パイロット・監視員・責任者)
- 飛行ルート図(イベント参加者との分離)
- 緊急時の対応手順
- 「リスク評価シート」
- 観客からの距離(最小100m推奨)
- 天候判断基準
- ドローン故障時の対応
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DIPS申請から許可までの標準期間
` 【タイムライン】
- イベント実施予定日:5月15日(土)
- 事前手続き開始:4月1日(月)
4月1日(月) └→ 警察署に「イベント開催届出」 + 「ドローン飛行届出」同時申請 4月3日(水) └→ 警察署から「届出受理証明」取得 4月5日(金) └→ DIPS申請 (上記受理証明&イベント承認書を添付) 4月10日(水) └→ 国土交通省が書類審査完了 4月12日(金) └→ 「許可番号」発行 = 飛行実行可能 【トータル期間:約10営業日 = 14暦日】 `
実務的な注意: イベント日の確定から DIPS申請まで「最低14日間」は必要です。イベント急遽決定の場合、許可が間に合わない可能性があります。
ステップ2:警察署への届出
イベント開催届出との連携
警察署への「イベント開催届出」は、単なる通知ではなく「法的な申請」です。
` 【警察署への手続き】 提出先:
- 都道府県警察本部 交通企画課
- または地域管轄警察署(小規模イベント)
必須書類: □ イベント開催届出書(様式は警察指定) □ 会場図面(ドローン飛行エリアを明示) □ 参加人数・開催規模 □ ドローン飛行の有無と詳細 □ 安全管理計画書(ドローン関連) 記載項目:
- イベント名称
- 開催日時
- 開催場所(住所・GPS)
- イベント主催者
- 責任者(氏名・連絡先)
- 予想参加者数
- 駐車場計画
- ドローン飛行の有無・詳細(重要)
提出時期:
- 開催予定日の「14日前」までが原則
- 小規模イベント(100名以下)は7日前でも受理される場合がある
`
警察がチェックする「ドローン飛行の安全性」
警察がイベント届出を受理する際、特に「ドローン飛行」の部分で厳格な安全審査を行います。
` 警察の安全チェックリスト: □ ドローンパイロットは「公式資格者」か? ※資格なし → 不許可 □ 観客からの距離は「100m以上」か? ※100m未満 → 不許可(安全性理由) □ イベント中断時の対応手順は? ※緊急対応がない → 不許可 □ 万が一落下した場合の「緊急着陸地点」は? ※確保されていない → 不許可 □ 天候悪化時の「飛行中止判定基準」は? ※風速基準が曖昧 → 条件付き許可 □ 保険加入は確認したか? ※保険未加入 → 強く指導(許可取消も) ` > 実例:不許可になったイベント 東京都内のイベントで、警察から「ドローン飛行禁止条件」で届出が受理されたケースがあります。理由は「無資格パイロット」と「観客との距離が50mしかない」という危険性。
ステップ3:当日の安全運用
イベント当日の飛行体制
` 【推奨体制:合計5名での運用】 パイロット 1名 └→ 機体操縦・飛行管理・高度管理 目視監視員 1名 └→ ドローン位置・周辺障害物確認 └→ 観客の動きを監視 安全管理責任者 1名 └→ 全体統括・緊急判断権 └→ 天候判断 └→ ドローン故障時の飛行中止 警察(イベント担当官) 1名 └→ 現場監督(イベント届出受理側) イベント主催者代表 1名 └→ イベント進行・調整 `
飛行前の最終チェック
イベント当日、飛行開始前に必ず実施するチェック:
` 【飛行開始1時間前】 天候確認: □ 風速 3m/s以下か確認 □ 雨・霧・悪天候がないか確認 □ 気温が -10℃ 以上か確認 □ 気象庁のレーダー確認 機体チェック: □ プロペラのひび割れがないか □ バッテリー満充電か □ カメラレンズのくもりがないか □ リモートID装置が機能しているか □ GPS信号を受信しているか 会場安全確認: □ 観客が飛行範囲に入っていないか □ 緊急着陸地点に障害物がないか □ 周辺の建物・電線はないか □ 飛行ルートが明確か 人員配置確認: □ パイロット・監視員・責任者が配置されているか □ 警察官が現場に立ち会っているか □ 観客への「ドローン飛行中」の告知が完了しているか 飛行許可書確認: □ DIPS許可番号が記載されているか □ 警察署の受理証明があるか □ イベント主催者の承認書があるか `
イベント中の緊急対応
` 【飛行中に予期しない事態が発生した場合】 パターン1:突然の悪天候(風速が5m/sに) └→ 安全管理責任者が「飛行中止」を宣言 └→ パイロットが直ちに着陸 └→ その後のフライトは中止 └→ イベント主催者に報告 パターン2:ドローンのGPS喪失 └→ パイロットが「手動操縦モード」に切替 └→ 見える範囲内での着陸を実行 └→ ドローン故障の可能性を判定 └→ その後のフライトは中止 パターン3:観客が飛行範囲に侵入 └→ 監視員が「中止」を合図 └→ パイロットが直ちに着陸 └→ 観客退出まで飛行再開しない パターン4:ドローンが映像信号を失った └→ 地上で視認できるうちに着陸 └→ 映像接続を確認して再飛行判定 `
実例:大規模スポーツイベントの空撮
ケース:マラソン大会の空撮
イベント概要:
` イベント名:「〇〇市マラソン大会」 開催日:2026年6月21日(日) 開催時間:9:00〜14:00 参加人数:約3,000名 空撮目的:テレビ放映・PR動画制作 `
準備フェーズ(6月1日〜6月14日):
` 6月1日(月) └→ イベント主催者と打合せ
- 空撮区間の確認(スタート地点・ゴール地点)
- 飛行予定時刻:10:00、12:00、13:30(3回)
- 撮影内容確認(スタート・中盤・ゴール)
6月3日(水) └→ 警察署への届出
- イベント開催届出+ドローン飛行届出
- 安全管理計画書提出
6月5日(金) └→ 警察から「届出受理証明」取得 6月8日(月) └→ DIPS申請
- GPS座標:〇〇〇度××××分
- 飛行高度:50m以下
- 飛行時間:9:00〜14:00(包括)
6月13日(土) └→ DIPS許可番号取得
- 許可番号:20260613-001
6月14日(日) └→ 当日前日最終確認
- 機体・バッテリーの最終チェック
- 人員配置の最終確認
- 天候予報確認
`
当日運用(6月21日):
` 【朝6:00】 └→ 現場到着・機体チェック開始 【7:00】 └→ 人員配置(パイロット・監視員・責任者) └→ 警察官立会での最終安全確認 【8:30】 └→ マラソン開始準備 【9:50】 └→ 第1フライト「スタート地点」空撮
- バッテリー:満充電
- 飛行高度:40m
- 撮影時間:10分(4K 25fps)
- 結果:成功
【12:00】 └→ 第2フライト「折り返し地点」空撮
- バッテリー交換
- 飛行高度:45m
- 撮影時間:12分
- 結果:成功
【13:30】 └→ 第3フライト「ゴール地点」空撮
- バッテリー交換
- 飛行高度:50m
- 撮影時間:15分
- 結果:成功
【14:00】 └→ マラソン大会終了 └→ ドローン運用終了 └→ 撮影データ収集 【14:30】 └→ 撤収完了 └→ イベント主催者へ納品予定日報告(翌週) `
費用概算:
` パイロット派遣(3人 × 8時間):240,000円 ドローン・機体費用(含む):含まれる 撮影データ編集・納品:100,000円 DIPS申請・許可取得:5,000円(事務手数料) 保険(イベント特別カバー):30,000円 【合計受注額】 380,000円(テレビ放映権なし場合) 600,000円(テレビ放映権ありの場合) ``
よくある質問(FAQ)
Q1: イベント当日、急に天候悪化した場合は?A: 「飛行中止」が正答です。許可番号があっても「天候不良」での飛行中止は完全に正当。むしろ、そこが安全管理責任者の判断力が問われる場面です。
Q2: 小規模イベント(50名以下)でも警察届出は必須?A: 「ドローン飛行がある」場合は、規模に関わらず届出が強く推奨されます。法的には「50名以上」が届出義務ですが、ドローン飛行を計画しているなら届出をしておくべき。
Q3: イベント中に『急なドローンリクエスト』があったら?A: 許可なしでの飛行は違反です。「申請にはまず1〜2週間必要」と事前に顧客に説明しておくことが重要。当日急遽対応は基本的に不可。
Q4: イベント会場が『公園』の場合、別途許可が必要?A: はい。公園管理者(市区町村)の「公園使用許可」が別途必須。警察届出 + 公園使用許可 + DIPS申請の「3段階」になります。
Q5: ドローン故障でイベント中に着陸した場合、その後の撮影は?A: 別機体がある場合は交換して続行可能。ない場合は中止。顧客との事前打合せで「故障時の対応」を明確にしておくこと(例:全額返金か部分返金か)。
Q6: テレビ放映を想定したイベント空撮は『著作権』どうする?A: 映像著作権は「撮影者(ドローン会社)」にあります。テレビ放映時の著作権料は別途交渉が必須。契約時に「放映権」を明記しておくべき。
Q7: イベント会場でのドローン落下事故が発生したら?A: 加入している保険で対応。ただし「安全管理が不十分だった」と判定されると保険金が減額される可能性も。日常の安全対策の記録が重要。
Q8: 複数日連続のイベント空撮は『毎日申請』が必要?A: 同一イベントの場合は「イベント期間全体」の申請で済みます。ただし期間が長い場合(2週間以上)は「週単位の申請」に分割が要求されることもあります。
MmowWでのイベント空撮管理
¥240/月で実装される機能: ✅ イベント飛行の許可期限管理 → カレンダー表示 ✅ 警察届出チェックリスト → 自動生成 ✅ 安全管理計画書テンプレート → ワンクリック作成 ✅ 当日運用チェックリスト → スマートフォンアプリで確認 ✅ イベント統計レポート → 年間実績を自動集計
2026年のイベント空撮トレンド
| トレンド | 内容 |
|---|---|
| ライブ映像配信 | イベント中継をドローン映像で即配信 |
| 360度映像 | VRカメラでの全天球撮影 |
| AI自動編集 | AIが最良のカット自動選定 |
| メタバース対応 | イベントをメタバースにも同時放映 |