April 09, 2026
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Source: 国土交通省 航空法・無人航空機の飛行の安全に関する規則
ドローン高度制限と規制2026
ドローン飛行の高度制限・AGL対地高度の完全解説。MmowW ¥240/月で高度管理を一元化
はじめに
ドローン飛行の高度管理 は、航空法の中で最も重要な規制項目です。2026年現在、国土交通省はドローン飛行高度に関する規制をさらに厳密化しています。
航空法における高度制限の基礎
法定高度制限
航空法第122条により、以下の高度制限が定められています: `` 【標準的な高度制限】 対地高度(AGL)150m以下 ↓ ただし以下の場合は許可により拡大可:
国土交通省から飛行許可を取得している
飛行計画書で許可される高度範囲内での飛行
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重要な用語定義 :
用語
定義
例
AGL(対地高度)
ドローン直下の地面からの相対高度
地上50mの丘の上から飛行 → AGL 100m = 実際の高さは150m
MSL(海抜、絶対高度)
海面を基準とした高度
同上で MSL = 150m(丘の高さ50m + 相対高度100m)
ジオイド高
地形の凹凸を考慮した基準
GPS受信で表示される「高度」はジオイド高ベース
高度制限の例外(許可申請で拡大可能)
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【許可なし(自動で150m制限)】 ・趣味飛行 ・私有地での飛行 ・非営利活動 【許可ありで150m超える可能性】 ・報道目的の高空撮影 ・赤外線カメラによる建築物調査(200m超) ・気象観測用ドローン(500m以上の許可例も) ・通信基地局の点検(300m超) ※許可内容は個別案件ごと
AGLとMSLの計算方法
実務的な計算フロー
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【ドローン高度管理の正確な計算】 STEP 1:飛行場所の標高を把握 ↓ STEP 2:対地高度(AGL)を設定 ↓ STEP 3:MSL(絶対高度)を計算 ↓ STEP 4:DIPSへ報告書を提出 `
STEP 1:標高の把握方法
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【標高情報の取得先】 ① Googleマップ(簡易確認) URL:地図右下のメニュー → 地形表示 → 標高表示 精度:±20m程度 特徴:無料、手軽 ② 地理院地図(最も正確) URL:https://maps.gsi.go.jp/ 精度:±5m程度(DEM5mメッシュ) 特徴:ジオイド高も合わせて表示 ③ 現場で GPS を使用して測定 ※スマートフォンの高度計は誤差±30m程度 → 正確性が必要な場合は② を使用 `
STEP 2と3:計算例
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【具体例:東京都渋谷駅周辺での飛行】 飛行場所の標高:約15m(地理院地図で確認) 対地高度(AGL)の設定:100m(許可申請値) MSL(報告時の絶対高度)= 標高 + AGL = 15m + 100m = 115m(DIPS報告値) ※この時、DJI FlightPlan では「MSL 115m」と設定 (または「AGL 100m」と設定 → ソフトが自動計算) `
DJI FlightPlanでの高度設定
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【DJI FlightPlan の設定画面】 高度設定モード:2種類 □ AGL(対地高度)モード → 地面からの高さを直接入力 → 直感的だが、複雑な地形では注意が必要 □ MSL(絶対高度)モード → 海抜高度を入力 → 正確だが、計算が必要 【推奨設定方法】 地形が比較的平坦 → AGLモード(シンプル) 複雑な地形や多層建築物がある → MSLモード(正確性重視)
高度別の運用リスクと対応
高度0-30m:低空飛行エリア
特徴 :
最も危険ゾーン(人・車・建物との衝突リスク最大)
風の影響を受けにくい
ドローンが人から見えやすい
許可基準 :
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低空飛行(0-30m)が許可される場合: ・農業用ドローン(農薬散布) ・橋梁・道路の検査 ・建築物の外壁調査 许可の条件: □ 直下に人員がいないこと □ 飛行エリアをロープで囲むことが推奨 □ 操縦者の直下には常時補助者を配置 `
高度30-100m:標準飛行エリア
特徴 :
最も一般的な運用高度
安全性と撮影品質のバランス
対地の詳細確認が可能
許可基準 :
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標準飛行(30-100m)は、標準的な許可で対応 【一般的な許可内容】 「対地高度 100m を上限とする」 → このレンジ内なら自由に飛行可 `
撮影用途ごとの最適高度 :
用途
最適高度(AGL)
解像度目安
正射影画像(建物全景)
50-80m
5cm/pixel
斜め撮影(立体感重視)
60-100m
7cm/pixel
空撮動画(背景景観)
80-150m
10cm/pixel
広域調査(面積測定)
100-150m
15cm/pixel
高度100-150m:上限エリア
特徴 :
法定150m制限の上限
高度が高いほど風の影響が増加
目視外飛行に近い(見えにくくなる)
許可基準 :
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高度150m での飛行は許可申請時点で注記 【DIPSでの記載例】 「対地高度 100m - 150m の範囲での飛行を予定」 → 審査官がこの設定で許可判定 `
運用時の注意 :
風速チェックをより厳密に(高度が高いほど風速増加)
飛行時間の予測が難しくなる(バッテリー消費が増加)
バッテリー20%時点での帰還では間に合わない可能性
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【高度による飛行時間差の目安】 AGL 50m :飛行時間 28分(バッテリー消費小) AGL 100m:飛行時間 25分(若干増加) AGL 150m:飛行時間 22分(顕著に増加)
複雑な地形での高度管理
山間部・傾斜地での高度設定
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【斜面上での高度設定の注意】 例:傾斜15度の山での飛行 地点A(標高100m):AGL 100m = MSL 200m ↓(山を上る) 地点B(標高150m):AGL 100m = MSL 250m 【問題点】 AGL を 100m に固定していると、 山の上ではドローンが勝手に上昇する → 150m 制限を超える可能性 `
対応方法 :
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【傾斜地での正確な高度管理】 選択肢1:AGLモード + 絶えず監視 メリット:直感的 デメリット:操縦が忙しい、ミスのリスク 選択肢2:MSLモード + 事前計算 メリット:自動で安全に管理できる デメリット:計算が必要 推奨:複雑な地形ではこれを採用 【計算方法】 最大許可高度(MSL)= 最高地点の標高 + AGL上限 例)山頂高度200m、AGL 100m設定 → MSL上限 = 300m → この値でDIPS報告時に明記 `
ビル街での高度設定
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【ビル街での高度管理】 問題:建物の高さが様々 → AGL 100m では、部分的にビルより高くなる可能性 対策:建物最高部より +20m 以上の安全マージン 例)周囲の建物最高部が 80m の場所 → AGL の上限を 120m に設定(80 + 40m) → DIPS報告:「対地高度 120m 以下」と明記
DIPSでの高度申告と実運用の一致
DIPS報告書での高度記載方法
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【DIPS に記入する高度項目】 【飛行計画書】 飛行高度:_____ m 以下 ↓ ここに「MSL で計算した高度」を記入 (または「対地高度」を明記) 【確認内容】 □ 標高 + 対地高度 = MSL(計算確認) □ DJI FlightPlan の高度設定と一致 □ 複雑な地形の場合は図面で明示 `
実運用時のチェック
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【飛行前のDJI FlightPlanチェック】 □ 高度設定モード確認(AGLか MSLか) □ 地図上でルートと標高の関係を確認 □ 周囲の建物・障害物より十分に高いか □ DIPS許可値の範囲内か 【飛行中のモニタリング】 ドローンディスプレイで: □ 「高度」表示が許可値を超えていないか (特に傾斜地での飛行時) □ AGL / MSL の切り替えで混乱していないか 【飛行記録の保管】 飛行後に記録すべき項目: □ 最高高度(AGL) □ 最高高度(MSL) □ 平均高度 □ DIPSで許可された高度範囲との照合結果
FAQ:高度制限について 🐣ピヨちゃん ×🦉ポッポ副所長
🐣 Q1. 山の上で飛行する場合、AGLとMSLのどちらで考えるべき?
🐣 Q2. DJI FlightPlan で「高度150m」と設定したのに、DIPSでは「200m」と申告してもいい?
🐣 Q3. ドローンが勝手に上昇してしまい、高度制限を超える可能性があります。どうすればいい?
🐣 Q4. 高度を10m単位で設定する必要がありますか?
🐣 Q5. 建物の高さが正確に分からない場合、どうやって安全な高度を決めます?
CTA:MmowW ¥240/月で高度管理を完全自動化
すべての高度データを自動で記録・管理・検証:
✅ 標高データの自動取込(地理院地図API連携)
✅ AGL ⇔ MSL の自動計算
✅ DIPS報告書への自動反映
✅ 飛行中の高度監視アラート
✅ 高度規制違反の自動検知
参考資料
国土交通省 航空法第122条 :https://www.mlit.go.jp/
DIPS マニュアル :https://www.dips.mlit.go.jp/
地理院地図 :https://maps.gsi.go.jp/
DJI FlightPlan 公式ガイド :https://www.dji.com/
本記事は2026年4月時点の法規制に基づいています。複雑な地形での飛行は、事前に国土交通省に相談することをお勧めします。